原点。その1。

おはようございます。
今日は晴れだと思ったら曇りで気分も曇ってしまうので、ぼくの「仕事」に対する考え方の原点を紹介します。
ちょうど10年前でしょうか・・・ぼくが新卒で社会人の仲間入りをしたときだと思います。研修のときに2枚のプリントが配られました。
サービスとはどういうことか?仕事とはなにか?ということを勉強させられる内容になぜか10年間心のどこかに残していて、今でも自分の中での信念になっています。
独立して個人事業主となってからはなおさら大切に思っていることです。

話は2つあるのですが今日はそのうちの1つを紹介します。
知っている方もいると思いますが、僕が仕事をするにあたって大切にしていることとなっている話です。

相手を思いやる一言が、生涯、忘れられない感動を与えることがあります。
ある日、東京ディズニーランドに若い夫婦が訪れ、レストランで「お子様ランチ」を注文しました。
応対したアルバイトの青年は戸惑いました。この夫婦は、子供を連れていないのです。マニュアルではお断りすることになっています。
「おそれいりますが、大人の方には・・・・・・」
と言おうとしましたが、思いとどまって、
「失礼ですが、お子様ランチは、どなたが食べられるのですか?」
と尋ねてみました。
すると、奥さんが、うつむいたまま話し始めたのです。
「死んだ子供のために注文したくて・・・・・・」
「・・・・・・」
「私たち夫婦には、なかなか子供が授かりませんでした。ずっと願い続け、やっと娘が生まれましたが、体が弱く、一歳の誕生日を待たずに亡くなってしまいました。今日は、その子の命日なのです・・・・・・」
「そうだったのですが・・・・・・」
「子供が大きくなったら、親子三人でディズニーランドへ行こうと、楽しみにしていました。とうとう実現しませんでしたが、一周忌の今日、せめて、私たちの心の中に生きている娘をディズニーランドへ連れていってやりたいと思ったのです。本当に娘が生きていたら、ここで一緒にお子様ランチを食べたんだな、と思うと、つい注文したくなって・・・・・・」
アルバイトの青年は、笑顔に戻っていました。
「お子様ランチのご注文を承りました。ご家族の皆様、どうぞ、こちらへ」
と言って、この夫婦に、二人用のテーブルから四人がけの家族テーブルへ移動してもらい、子供用のイスまで持ってきたのです。
「では、お子様はこちらに」
まるで子供が生きているかのように小さなイスへ導きました。
まもなく運ばれてきたのは、三人分のお子様ランチでした。
「ご家族で、ゆっくりお楽しみください」
アルバイトの青年は笑顔で去っていきました。
この心遣いに感動した夫婦は、
「お子様ランチを食べながら、涙が止まりませんでした。まるで、娘が生きているように、家族団らんを味わいました・・・・・・」
と、帰宅してからお礼の手紙を書いたといいます。

東京ディズニーランドの生みの親・堀貞一郎氏が、各地の講演で、このエピソードを紹介したところ、大きな反響を呼び、新聞、雑誌などでも紹介されました。口コミでも感動の輪が広がっているようです。
アルバイトの青年の機転には、思いやりの心が光っています。本人にしてみればちょっとした配慮だったかもしれません。しかし、その、ほんの少しの気遣いを、家庭や職場で、皆が持つようになれば、どんなに人間味のある、温かい世の中になるでしょうか。
殺伐とした事件や、不正を糾弾するニュースが、毎日のように報道されている今だからこそ、「思いやり」の心が求められています。
思いやりとは、相手の立場に立つ気遣いであり、和する心であり、利他の精神です。これは、日本人が昔から大切にしてきた心です。

もうひとつの話は自分がこの仕事をしていく上で、絶対に大切にしなければならないことを教えてくれる話です。
また、そのうち載せたいと思います♪

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